Optical microscopic imaging, manipulation, and analysis methods for morphogenesis research
Published:
Recommended citation: Katoh, A. T.*†, Fukai, T. Y.*†, Ishibashi, T.*†. (2024) "Optical microscopic imaging, manipulation, and analysis methods for morphogenesis research" Microscopy, 73 (3):226-242. https://doi.org/10.1093/jmicro/dfad059
簡単な解説
この総説では,最新のイメージング技術と画像解析技術,そしてそれらの融合によって明らかになってきた近年の形態形成メカニズムについて概観しています. ライトシート顕微鏡に関する近年の進捗や,隅々まで紹介された画像解析ソフトウェアは,著者としても書きながら勉強になるものが多かったです.
この総説は,理研BDRに来て仲良くなった優秀な同僚たる加藤孝信博士,深井洋佑博士と一緒に執筆しました. 全著者が異なるラボに所属していた上に,執筆途中で加藤さんが東大に栄転された関係で,全員リモートの中で執筆するという稀有な経験もできました. もともとは,所内のミーティングなどでちょこちょこ顔を合わせるだけの関係だったのに,気づけば仲間の輪に入れて頂けるようになり,総説まで書くような関係性になりました.
これは,全員が理研の基礎科学特別研究員として採用されていたということも影響していると思います. 理研内のこのような若手間をつなげる試みは,本当にありがたいものですし,よく機能しているとも感じます.
さらに個人的にいつかやりたいと思っていたこととして,Author’s noteに
The authors wish it to be known that, in their opinion, the three authors should be regarded as joint first and corresponding authors.
The order of the authors was determined by lottery. The authors can prioritize their names when adding this paper’s reference to their CVs.
と入れられたのが嬉しかったです.
実際,この総説では3人全員が等しくeffortをかけ,英文校閲費なども完全均等割したうえでの出版となったので,全員が筆頭著者であり,最終著者であり,責任著者です.
さて,加藤さんは光学の専門家,深井さんは物理生物の専門家ということで,ここでできた縁からさらに新しい共同研究を展開したいとも思っています. 今後の我々の連携にもぜひとも注目いただきたいです!